『「核を捨てれば米国にだまされてイランやリビアのようになる」。昨年5月、首都平壌で北朝鮮当局者らはこう口をそろえた。』
日経さん、イランじゃなくてイラクではないですかね。
「核を持たないと、イラクのフセイン、リビアのカダフィのような運命になる」。
金正日、金正恩が二代続けて確信していることである。
あながち妄想とは言い切れまい。
残念ながら、アメリカの軍産複合体は10年に一度、あるいは20年に一度の戦争を必要とすると言われる。
アメリカは軍需産業を成り立たせるために、あるいは軍需利権が強いだけに、戦争をしたがる国、戦争を必要とする国とも言われる。
その標的となるのは非民主主義国家、独裁国家でアメリカの利益と関わりのない国。
もちろんリビアのカダフィもイラクのフセインも危険かつ横暴極まる独裁者であった。
だが、「大量破壊兵器を隠し持っている」と言いがかりをつけて攻撃を始めたアメリカのやり口も褒められたものではない。
それで、「反対だ、大量破壊兵器、核を持っていないと攻撃される」と北朝鮮が核開発に乗り出した。
北朝鮮にとって、唯一重要なことは現体制が存続すること。金カリアゲ(あだ名)は、己の身の安全、己の支配体制を維持させることしか頭にない。
今の北朝鮮の国力からして、先制攻撃や侵略に出てくる危険性は極めて低い。騒ぎすぎは、マイナスの効果にしかならない。