このブログでは、過去に産経新聞を徹底的にこき下ろしたことがありました。読売は、産経に比べればまだマシという認識でしたが、今般の報道については、「そこまで堕ちたか」と少々驚きました。

 報道機関による報道自体がニュースのネタになる。いわばニュースがニュースになるというのは珍しい。
 

『前川喜平の出会いバー通いの真相は?読売スクープは官邸の陰謀か』

http://workers-magazine.com/kihei-maekawa-bar/

 

『文書暴露の前文科次官にスキャンダル 「読売が特報」は偶然か』

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170525-00000010-jct-soci

 

 はい、官邸の陰謀であり、それに従ったのが読売。もちろん偶然などではありませんね。

 前川文科省前次官が、出会い系バーに通っていたとして、それがどうしたのか。

 これがその読売記事。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170521-OYT1T50148.html

『文部科学省による再就職あっせん問題で引責辞任した同省の前川喜平・前次官(62)が在職中、売春や援助交際の交渉の場になっている東京都新宿区歌舞伎町の出会い系バーに、頻繁に出入りしていたことが関係者への取材でわかった。

 教育行政のトップとして不適切な行動に対し、批判が上がりそうだ。』
 
 ほう、関係者への取材ですか。関係者とは官邸関係者だな。こんな話があるから記事にしてくれと依頼され、あっさり従ったわけだ。
 それにしても何が「批判が上がりそうだ」だ?批判したいのは自分たちだろ。批判が上がってきているのは、お前ら読売新聞に対してだ。

 

 三流週刊誌でも記事にしないようなくだらない話である。

 そんなことをこれまで読売新聞が記事にしたことがあるのか。

 

 では、これも記事にすればよかったのに。

安倍総理側近の元大臣、吉原超高級ソープ通い 後援者の葬儀後に

 https://www.dailyshincho.jp/article/2017/01181659/

 

 『総務大臣を務めていた新藤義孝衆院議員(58)。安倍総理の側近としても知られる“名門”代議士の姿が、吉原ソープ街にあった。

 新藤議員が吉原の超高級ソープを訪れたのは1月10日、地元・埼玉県川口市で行われた後援者の葬儀後のことだった。』

 

 後援者の葬儀の後でソープランドとは、「不適切な行動に対し、批判が上がり」そうですねぇ。

 

 『麻生太郎が六本木のママに政治資金を散財』

https://matome.naver.jp/odai/2146313709077370301

 

 「自民党議員〇〇は、昨夜銀座で〇〇万円も使って大酒を喰らった。酔った〇〇は、傍らにいたホステスの胸に手を伸ばし、さらに尻を撫でさすった。国会議員として不適切な行動に対し、批判の声が上がりそうだ。」

 

 そんな話なら、キリがないぐらいあるだろう。そういうのもどんどん書け。

 

 読売の記者たちは、こんな記事に嫌気がささないのか。

 恥を知れ、恥を!