マスコミでこのところ頻繁に使われる言葉が、この「忖度」である。

 

 要するに、安倍晋三が直接指示や命令をしていなくても、「安倍昭恵名誉校長」とその背後の総理大臣の存在を意識し、小学校設立が円滑に進むように役人たちが気を遣って勝手に行動したというものである。バカバカしい。

 

 思い出していただきたい。この疑獄が朝日新聞の報道から明らかになったのは2月8日から9日。

 2月半ばになってもマスコミはほとんど取り上げず、かろうじてニュースで少し取り上げられただけ。ワイドショーなどは完無視状態。政権の顔色を伺い、権力にひれ伏す「忖度」マスコミであった。

 やっと大々的に取り上げられるようになったのは2月下旬から3月にかけて。

 それでも「安倍サマの犬HK」など忖度しまくりの話題避けまくりであった。

 

 忖度マスゴミが、今さら「忖度」などと言っても、それも政権に忖度した言葉ではないかと疑うのは当然である。

 

 この疑獄のきっかけ、疑惑の原点といえるのが、問題の国有地の所有権移転登記である。

 国土交通省から新関空会社に現物出資されたはずの土地が、第2次安倍政権発足のわずか2週間後、「錯誤」を理由に国に所有権が戻っている。

 国土交通省という国土管理の専門家集団、法律に基づいた手続きを完璧に進めるはずの官僚たちが、所有権移転という法手続きにおいて、いったいどんな「錯誤」をやらかしたのか、まったく不可解なままである。

 

 http://ameblo.jp/mononofu2014/entry-12255434646.html

 

 安倍昭恵が名誉校長に就任するのは2015年9月5日。

 疑惑の所有権移転は、それより2年8ヶ月も前の2013年1月である。こんな頃から、官僚どもが忖度していたのか。そうではないだろう。

 安倍晋三は、この頃から目論んでいた。軍国主義洗脳教育を推し進め、民主主義や平和主義、基本的人権を破壊する国造りを。

 「軍国ニッポンを取りモロス」のが安倍晋三の野望であったはずだ。その準備にかかっていたとしか思えない。

 具体的な指示命令なしに、官僚たちが「忖度」して所有権移転した不動産を錯誤を理由に再び国に所有権を戻すか?

 

 トカゲの尻尾の一番先は籠池夫妻。その次に本体に近い尻尾は官僚たち。

 いざとなれば、2番尻尾とも言うべき官僚たちを生贄にして、本体安倍夫妻を守ろうとするかのようである。

 「忖度」などというのは、疑惑追及の矛先が安倍に向かわないように気遣う忖度マスゴミの忖度言葉でしかあり得ない。