民進党が国会において、環太平洋連携協定(TPP)に関する交渉経過を開示せよと求めたのに対して、政府側から提示されたものがこれである。
 「提示された文書」とは書けなかった。
 一方、自民党の西川公也(バカ97号)は、「TPPの真実」なる著書を出版する予定であったらしい。
 バカバカしい、考えられない、何を血迷っているか、である。
 「真実は公開できない」とばかりに文書を黒塗りにしておいて、「TPPの真実」なる著書を出版する。真実を著書で明かせるなら、なぜ公文書を黒塗りにしなくてはならないのか。
 どうせ、「真実」と称して自分たちに都合のいい作り話をでっち上げただけの駄本だろう。
 
 民進党は、今月8日の衆議院特別委員会において、この問題を追及し審議が紛糾した。
 出版を予定していた中央公論社は、この問題を受け、出版を停止している。
 
 どうせなら、民進党ももう少し黙ってみておけばよかったかもしれない。そうして出版させればよかったのである。
 西川は「真実」と称してTPP交渉の内幕を明らかにしているわけだから、国家公務員としての守秘義務違反となる。国家機密を守るべく文書を黒塗りにした政府方針に反する行為であるから、国家公務員法違反容疑で告発すればよい。
 
 さすれば西川のバカ、「あの本に書かれていることは真っ赤なウソ、デタラメです。自分の都合のいいように話を歪曲してあるので守秘義務違反ではございません」などと申し開きするのであろうか。