このように、スズキがVWと訣別したことは、スズキにとって完全に正しい判断でした。
 残された唯一の懸念であったスズキ保有のVW株も、VWグループのポルシェに売却でき、300億円以上の売却益を計上できるらしい。よかったですね、スズキさん。

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150928-00000008-economic-bus_all

 このスズキとVWの訣別を「提携失敗」と書いたのがバカ77号産経新聞会田聡というわけである。
 
 ところが、この会田。自分が「提携失敗」などと書いた事実などなかったかのように、スズキに関する記事をまた書いています。
 
 http://www.sankei.com/economy/news/150926/ecn1509260002-n1.html

 「スズキがモテモテ」だとよ(苦笑)。
 先の記事では、「新たな提携交渉は容易ではない」と書いていたのに、この豹変ぶりはどうだ。「モテモテ」なら相手は選び放題。スズキが優位な立場で提携交渉できるというわけではないか。
 確かに、スズキは1980年代から生産拠点としてインドに進出していた。現在ではインドの経済成長に併せて、インドを巨大市場として販売拡大に活用できている。

 VWとの訣別で完全独立となったスズキと提携を求める自動車会社は世界に数多いだろう。
 
 会田の記事には、VWがスズキの求める環境技術情報開示に応じなかった事実や、それによってスズキがVWに不信感を持った事実などには一切触れられていない。
 要するに「提携失敗」と書いた過去記事からして、都合の悪い事実にはスルーしたというわけである。

 こら、会田。きちんと謝罪と訂正してみろ。
 「スズキがVWと提携解消した件は、スズキにとってまったく正しい判断であり、『提携失敗』とした自分の記事における表現はまったく不適切なものでした。表現を取り消すとともに関係各位に深くお詫び申し上げます」と書けよ。

 産経グループが従軍慰安婦問題の報道について、朝日を批判した言辞を産経に返しておく。

 「朝日の方々は本当に誰も反省しない。『自分が悪かった』『自分の責任だ』との思考が欠落しているのではないかと思うほどです」(産経新聞出版『「正義」の嘘』所収)

 それはテメエらのことだ。