http://kanbun.info/koji/ayamachitea.html

 過ちて改めざる、是を過ちという
〔出典〕 『論語』衛霊公 29
〔解釈〕 過ちを犯したことを知っていながらも改めようとしない、これを本当の過ちという。


 新国立競技場のデザインや建設計画について、情報が錯綜しています。

 朝日は、基本原案通りとの報道。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150624-00000011-asahi-spo
『2020年東京五輪・パラリンピックで主会場となる新国立競技場(東京都新宿区)の建設で、文部科学省が、流線形の屋根を支える2本の巨大なアーチを残すなど現行のデザインのまま、大手ゼネコン2社と今月末にも契約を結ぶ方針を固めたことが23日分かった。総工費は基本設計時の1625億円から900億円ほど膨らむ見通しだ。
 現行のデザインは3年前の国際コンペで選ばれた建築家のザハ・ハディド氏の作品が基。しかし総工費が3千億円に膨らむとの試算が出て、基本設計の段階で延べ床面積を約2割縮小した。屋根を支える2本のアーチが特徴だが、長さが400メートル近くあるため、一部の専門家からは技術的に難しく、建設費が膨らんで工期が延びる原因だとして、見直しを求める声が出ていた。』
 
 時事通信もほぼ同じ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150624-00000046-jij-pol

 一方、見直しの報道もある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150622-00000234-sph-soci

 400メートルのアーチを造るのは、現在の建築技術でも困難を極めるらしい。
 バカ高い建設費用に加え、耐震性や安全性も問題があるなら、早めに見直すべきだ。
 「原案を採用したのは誤りでした。設計を大幅に見直します」、そう言うがよい。

 今こそ、この言葉を思い出すべきである。『過ちて改めざる、是を過ちという』