日本国債暴落リスクが高まっていることを感じるのは、長谷川慶太郎が、そのリスクを否定し始めているからである。
 長谷川は、近著「2015 長谷川慶太郎の大局を読む」の第1章で国債暴落リスクを完全否定している。
 あぁ、恐ろしい。何せ2008年の9月初旬に「2009年 大局を読む」として、「サブプライムローン問題はすでに終結した」と言い切った実績の持ち主である。その直後、9月中旬にサブプライムローン問題の急拡大からリーマンショックが起きたことは周知の事実。
 これほどまでに見事に外せる予想屋も珍しい。
 長谷川の発言は常に要チェックである。その反対の事が起きると、必ず警戒しなくてはならない。

 日本国債暴落リスクを指摘している論者は(1)で紹介した通り。それに、早稲田大学ファイナンス総合研究所・顧問 野口悠紀雄氏も指摘している。氏の経歴は以下の通りである。
 『東京大学工学部卒業、カリフォルニア大学(ロサンゼルス)MA、イェール大学Ph.D(経済学)。大蔵省、一橋大学教授、東京大学先端科学技術研究センター教授、同先端経済工学研究センター長、青山学院大学教授、スタンフォード大学客員教授、2005年4月より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て現職及び一橋大学名誉教授。』

 三橋によれば、彼らは「面白いことを言う人」だそうだ。
 長谷川と三橋、国債暴落リスク否定論以外にも共通点があります。