国債暴落リスクを指摘する声が多くなってきました。
書店でも、国債暴落を題材にした書籍が目立つようになってきました。
以下はすべて昨年から今年にかけて出版されました。
「迫り来る日本経済の崩壊」(藤巻健史)
「国債パニック ゲーム理論で破綻時期を警告! 」(逢沢 明 )
「アベノミクスが引き金になる 日本国債 暴落のシナリオ」 (石角 完爾、田代秀敏)
「国債リスク 金利が上昇するとき」( 森田 長太郎)
「国債暴落」 (高田 創)
これら書籍がどの程度信頼できるか、まずは著者の経歴や職業などを確認します。
藤巻健史氏:1950年、東京生まれ。一橋大学商学部を卒業後、三井信託銀行に入行。80年に行費留学にてMBAを取得(米ノースウエスタン大学大学院)。85年米モルガン銀行入行。1999年より2011年まで一橋大学経済学部、02年より08年まで早稲田大学大学院商学研究科で非常勤講師として毎年秋学期に週1回半年間の講座を受け持つ。日本金融学会所属。現在は、日本維新の会所属の参議院議員。
逢沢 明氏:京都大学大学院博士課程修了。2013年3月、京都大学情報学研究科を定年退職。現在、国際情報学研究所理事長。工学博士。ゲーム理論を駆使する戦略情報学を得意とする。数理的手法では進化複雑系理論の新分野を開拓している。また、大量の経済データや歴史的資料などを、ビッグデータとして分析する「マクロ情報学」のわが国における命名者である
石角完爾氏:千代田国際経営法律事務所代表。1947年生まれ。京都大学法学部卒業。通商産業省(現・経済産業省)勤務を経て、ハーバード大学でロースクール修士となる。米ウォール街の法律事務所シャーマン・アンド・スターリング法律事務所勤務を経て帰国。現在は、ヨーロッパを中心に、千代田国際経営法律事務所にて、国際弁護士として活躍。スウェーデン在住。事務所はベルリン。
田代秀敏氏:ビジネス・ブレークスルー大学経営学部グローバル経営学科教授。1957年生まれ。一橋大学経済学部卒業。同大学院で経済学修士を取得。みずほインベスターズ証券調査部エコノミスト、日興コーディアル証券国際市場分析部部長、大和総研主任研究員を経て現職。専門は、中国を軸とするグローバル経済と国際資本移動。
森田 長太郎氏:SMBC日興証券チーフ金利ストラテジスト。1988年慶應義塾大学経済学部卒業。日興リサーチセンター、日興ソロモン・スミス・バーニー証券、ドイツ証券、バークレイズ証券を経て2013年8月から現職。主にストラテジストとして、通算20年以上にわたって日本の国債市場に関わる業務に従事。
高田 創氏:みずほ総合研究所常務執行役員調査本部長・チーフエコノミスト。1958年生まれ。東京大学経済学部卒業、オックスフォード大学大学院修士課程修了。日本興業銀行入行後、興銀証券市場営業グループ投資戦略部チーフストラテジスト、みずほ証券市場営業グループ投資戦略部長・チーフストラテジスト、同社執行役員チーフストラテジストを経て、2011年より現職。
いずれも錚々たる金融経済の専門家、あるいはプロの債権ディーラーなどです。
これらの書籍のうち、数冊は購入して読みました。
国債暴落のタイミングについては、断言は難しいものの、これら書籍の内容を私は否定することができません。
これら書籍の受け売りではつまらないので、次回以降、独自の国債分析、暴落リスク論を展開します。