『 慰安婦問題「胸痛む」=安倍首相
時事通信 4月27日(日)15時42分配信
安倍晋三首相は27日午後、オバマ米大統領が朴槿恵韓国大統領との会談後に旧日本軍の従軍慰安婦問題を「甚だしい人権侵害」と発言したことについて、「筆舌に尽くし難い思いをされた慰安婦の方々のことを思うと本当に胸が痛む思いだ」と述べた。その上で「今後とも日本の考え方、取り組みを説明してまいりたい」と語り、両国をはじめ国際社会の理解を得られるよう努める考えを示した。
首相は「20世紀は女性をはじめ多くの人権が侵害された世紀だ。21世紀はそうしたことが起こらない世紀にするため、日本も大きな貢献をしていきたい」と強調した。視察先の岩手県岩泉町で記者団の質問に答えた。』

『(2014年9月15日 朝日新聞デジタル)
 安倍晋三首相は14日のNHKの番組で、朝日新聞が慰安婦を巡る吉田清治氏(故人)の証言を伝えた記事を取り消したことについて、「朝日新聞自体がもっと努力をしていく必要もある」と述べた。

 首相は番組で「日本兵が、人さらいのように人の家に入っていって子どもをさらって慰安婦にしたという、そういう記事だった。世界中でそれを事実だと思って、非難するいろんな碑が出来ているのも事実だ」と指摘。その上で「世界に向かってしっかりと取り消していくことが求められている」「一度できてしまった固定観念を変えていくのは、外交が絡む上では非常に難しい」などと述べた。』

 安倍は第1次政権時代の2007年3月5日、国会で「官憲が人さらいのように連行するというような「『狭義の強制性』はなかった」と答弁している。
 つまり吉田証言が虚偽であったとすでに認識しているわけだ。
 その上で、今年4月に「筆舌に尽くし難い思いをされた慰安婦の方々のことを思うと本当に胸が痛む思いだ」と語っている。

 では、朝日が吉田証言が虚偽であると認めたからと言って「胸が痛む思い」は変わらないのであろう。
 だったら、「吉田証言の真偽云々によって、慰安婦の方々の人権が侵害された事実に変わりはない。21世紀はそうしたことが起こらない世紀にするため、日本も大きな貢献をしていきたい。」
 あるいは、「朝日の記事取消しによって河野談話が取消されることはない。」、「朝日の記事取消しによって、従軍慰安婦が存在した事実、慰安婦の人権が侵害された事実は取り消されることはない」と改めて言うのが妥当である。

 そんな良識をこんなバカに求めるのは到底無理とはわかっているが。