古今東西、ウワサの元になる者には、お決まりの言い方がある。
 「こうこうこういうウワサがある。」
 実に無責任で狡い表現である。
 私はこういう奴には、こう言うことにしている。「そのウワサの元はオマエだ」。

 その無責任で狡いウワサ好きが産経新聞ソウル支局長加藤達也(バカ37号)である。
 加藤は、韓国朴大統領を根拠なく侮辱する記事を書いたとして、韓国の検察に出頭要請を受けているが、その加藤による問題とされている記事には、なんと18回も「ウワサ」という単語が出てくる。
 「ウワサが・・・」「ウワサとは・・・」「ウワサの・・・」
 加藤は、その駄文を『朝鮮日報』の記者のコラムを参考に書いたようであるが、さらに自らウワサを書き加えている。「ウワサとはなにか。証券街の関係筋によれば、それは朴大統領と男性の関係に関するものだ。」
 今さら、産経新聞に良識や矜持を求めるのもバカバカしいが、「ウワサ」の真偽を自ら確認することはないのか、「ウワサ」が真実かどうか、確認して記事にすることはできないのかと言いたい。

 日本でも、例えばネット上で「誰々はヤクザだ」と書き込めば名誉棄損になる。これを「誰々はヤクザだというウワサがある」と書いても同じ。責任逃れをしているつもりかもしれないが、責任を問われることに変わりはない。