数あるPHP関連の出版物の中で、最も醜悪かつ卑猥なものと言えば、月刊誌「Voice」である。

 この月刊誌の編集部は、よほど戦争がお好きで、中国、韓国がお嫌いのようで、過去にはこのような記事が出ている。

 2013年8月号 総力特集「戦争と国防」 
 「総力特集では『戦争と国防』について考えてみました。まさに隣国とは一触即発の状況にあるわが国が、正面から向き合うべきテーマだと思います。」

 そうですか、一触即発状況ですか。で、その隣国とはどちらですか?中国ですか、韓国ですか、ロシアですか?一触即発状況に本当にあるのなら、その状況を解く、緊張を緩和する方向にもっていくのが、幸之助の理念ではなかったのですか。


 2014年3月号 総力特集「歴史を知らない中韓 靖国批判に反撃せよ」
        対談  「汝、隣国を愛するなかれ」

 何のことはない、靖国礼賛や中国、韓国の悪口のオンパレードといったお決まりのパターンである。
 
 今月号は櫻井よしこ、田母神俊雄という2大バカを使って集団的自衛権行使を称賛している。

 「Voice」編集部の者たち、さらにはPHPグループの者たちに言う。 
 『Voice』を持って、松下幸之助の墓前に行ってみろ。
 そして、墓に向かってこう言うがいい。
 「幸之助様の教えである、人類の繁栄、平和、幸福の実現のため、この雑誌を刊行しています。そのため、他民族への憎悪を煽り、戦争への危機感を煽り、自国の侵略の歴史を美化・肯定しております。人類はこれまで、不必要な損失、犠牲をくり返してきている1面があり、私どもは、そういうことを根本から反省しています。その反省に基づいて、靖国参拝を熱烈支持しています。PHPでは、幸之助様の教えの通り、「素直な心」を大切にしております。それはまた、愛とか慈悲の心、寛容とか思いやりの心にも通じるものといえましょう。その心をもって、中国、韓国の悪口を徹底して書き連ねております。」

 以上、PHPのHPを参照しました。お疑いの方は、ご自身で確認してみて下さい。