PHP研究所は、パナソニックの創業者である松下幸之助によって設立された研究、出版、セミナーやシンポジウム開催を業とする機関である。
松下幸之助はこう語っている。
「世界の各国は、先進国と発展途上国とを問わず、さまぎまな問題をかかえ、その対応に苦慮しているように思われます。国によりその程度に差はあるものの、どの国も政治や経済の低迷、人心の不安、治安の悪化、さらには飢餓、貧困、国際間の摩擦、紛争といった難問に直面して悩んでいます。」
そして、「もし現状のままに推移するならば、世界は、そして人類は、やがて遠からず存亡の危機ともいうべき極度の混乱、混迷にも陥りかねない」、「人間の発展の歴史は、いうなれば大きな犠牲を伴う歩みでもあったわけで、もし今日の世界の混迷、混乱が今後ますます激しいものになるならば、人類はふたたび大きな犠牲を強いられることにもなりかねません。」という危機感に対して、「人類のよりよき未来のために、英知の結集を」という真に崇高な理念からPHP研究所は設立されたというわけである。
現在、PHPグループは、株式会社PHP研究所株式会社、PHPエディターズ・グループ、株式会社PHPパブリッシングという3社によって構成されている。
松下幸之助の崇高なる理念はどこへやら。現在のPHPグループがやっていることは、まったくの反対。
恥を知るがいい。
(続く)