以後、あれほど悩まされた鼻閉・鼻炎の症状は一度も起きたことがない。
 適切な治療を施してくれた耳鼻科の先生方への感謝の気持ちは今も忘れない。
 若い頃の自分にこの鼻があれば、もっといろんな能力を発揮できたろうになどと思うが、これは仕方ない。

 一つには医学の進歩もあるだろう。私の手術はレーザーメスを使ったものだ。20年前、30年前ならば、入院が1泊2日というわけにはいかなかったろう。
 手術と入院に要した費用は8万数千円、検査や術後の通院も含めて10万円以下である。
 長年の苦しみに比べれば安いものだ。

 長期間苦しんだのは、やはりヤブ医者どものせいである。本気で治す気があれば、あれほど短時間・短期間というわけにはいかなくとも治せたはずである。
 ダラダラと通院させ、医療費をダラダラ支払わせ続けようとする悪徳カネ狂いヤブを、やはり許す気にはならない。
 このブログ記事で紹介したのは、ヤブ6号までだが、実際にはヤブ7号・8号・9号・10号以上いた。
 
 耳鼻科にかかる医療費は、必要な治療をきちんとやれば、社会全体で半額以下に収まるのではないだろうか。耳鼻科には入院・手術設備を義務付けてはどうかと思うほどである。
 医療費の負担増大が社会の問題となっているわけで、悪徳ヤブ耳鼻科医の蔓延は、患者だけの問題ではない。
 
 名医を見つけられたのは、インターネットの存在が大きい。ネットのない時代であれば、まだまだどれほどの耳鼻科を訪ね回らねばならなかったか。

 鼻の症状に苦しむ人々に、これを克服した私から以下の通り助言し、長い連載の最後とします。

1.耳鼻科医を信用するな。耳鼻科医の9割以上はヤブである。わざと根治させず、治療を引っ張ってカネ儲けをたくらむ者が大多数である。

2.軽度の鼻炎、蓄膿症なら漢方薬が効く。特に荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)は効果的であった。

3.症状が重いのに、ファイバースコープカメラで鼻腔内の映像を見せない医者は怪しい。実際の症状を隠している疑いがある。

4.症状が重い場合、通院しても症状が改善しない場合、手術が必要である。

5.最初から自前で手術・入院施設を備えている耳鼻科に通うのがお勧めである。

6.HPで治療や手術の方針を示している医療機関を選ぶべきである。

 最後の6に関しては、耳鼻科以外のあらゆる医療機関に当てはまるでしょう。

 鼻の症状に苦しむ人とヤブ耳鼻科医の両方が絶滅することを祈念して、長い連載の最後とします。