数年前、近未来通信という会社が大規模な詐欺商法をしていたことが明らかになりました。
IP電話の基地局のオーナーになれば、高利回りの収益が得られるとのふれ込みでした。
 元プロ野球選手や芸能人を使って、派手に新聞や雑誌に広告を出していました。
 
 このm・・・・の詐欺は、近未来通信詐欺にかなり似ています。
 近未来通信も、通信料収入などほとんどなく、最初の契約で1000万円ほどのカネを投資(騙し取り)させ、年利数十%という利回りは、後の契約者から取ったカネを配当に回していたわけです。
 
 自分の頭で考えてみればいい。仮に近未来通信の事業がうまくいって、同社のIP電話利用者が続々と増え、通信料収入が上がっているなら、その収益や成長性を根拠にまともな金融機関から融資が受けられる。その融資を使って事業を拡大できる。まともな金融機関からの融資ならば、せいぜい年利数%である。
 なぜ年利数十%もの利回りを他人にくれてやらねばならないか。
 
 m・・・・はもっとひどい。近未来通信はたとえウソでも通信料が入るという建前があった。m・・・・は、誰がどのようにカネを使ってくれるかの説明もないまま、ただ「配当がどんどん入る」だの「必ず値上がりする」だのというウソばっかり。
 過去にもこの類の大規模投資詐欺はありました。
 豊田商事、ネズミ講、国債ネズミ講、円天、オレンジ共済、そして近未来通信。
 残念ながら、今日も騙される人が発生しているのでしょうね。