詐欺を操るバカ、引っかかるバカ（１）

　投資やコンサルティングに関わる仕事をしているためか、たまにいかがわしい話に巻き込まれそうになることがあります。
　今回はそんな話題を取り上げます。話が長いので、連載になります。

　先日、知人から相談を受けました。その知人はまたその知人から投資案件を紹介されたとのことです。その投資案件が有望かどうか、もっと言えば本物かどうか、見極めて欲しいとのことでした。

　投資の説明会が〇月〇日〇時からあるので、一緒に出席して欲しいと頼まれました。
　会場は都心近くのビルの一室。そこで投資説明会が開催されるというわけです。
　行く前から、いかがわしさが臭ってきそうです。

　当日、知人とビル近くの駅前で待ち合わせ、開催時刻より少し早めに会場に向かいました。
　「おそらく会場は人でいっぱいになる。ギリギリに行くと座れなくなるから早めに行きましょう」という知人の言葉に従い、開催時刻の２０分前に会場前に行ってみると、会場前にはすでに長い行列が出来ていました。
　
　一体、何の投資か、どんな儲け話か、あるいは詐欺かわからぬまま、セミナーは開始されました。