野間易通氏の著作「在日特権の虚構」(河出書房新社)によると、「在日特権」なる珍語が広まりだしたきっかけの一つは、どうやら別冊宝島「嫌韓流の真実 ザ・在日特権」であったようです。
2006年6月に刊行された140ページほどの小冊子、かのデタラメ本『マンガ嫌韓流」に便乗し、民族憎悪と偏見を煽ってひと儲けしようという卑しい企画本ですが、この小冊子のライター陣の中に、意外な名前を発見しました。そう、呉智英です。
野間氏は同著の中で、「宝島社および(編集長)井野良介は『在日特権』デマを利用して在日コリアン一般に対する憎悪を煽った主体であるということは、ここにきちんと明言しておきたい」と批判していますが、呉に対する批判は明言されていないので、こちらのブログで批判します。
この駄本の中で、呉は在日コリアンの名前にイチャモンをつけたらしい。
いわく、姜尚中が「カン・サンジュン」なのはおかしい、辛淑玉が「シン・スゴ」なのはおかしい・・・。
ここは日本なのだから、漢字は日本語で読むべきだ、こんな無理な話につき合わされてはかなわない、というわけである。
本当、バカですね。かつて韓国には金大中(キム・デジュン)という大統領がいた。韓国語では大中は、デジュンと読むらしい。では、日本人の大中(おおなか)さんが、韓国に行けばデジュンさんにならなければならないのか。韓国在住の韓国人が、日本人の大中(おおなか)さんに向かって、「ここは韓国なのだから、あなたが「おおなか」と名乗るのはおかしい、「デジュン」と名乗りなさい」と言えば、頭がおかしい人と思われますね。はい。呉は頭がおかしい。
「呉は頭がおかしい」で結論が出てしまうのだが、これほどイジれるネタは滅多にないので、もう少し遊んでみましょう。
漢字が中国発祥であり、朝鮮半島でも利用され、日本に輸入されたからには中国には中国の、韓国には韓国の読み方があるのは当たり前である。
日本において、漢字は日本風の読み方をしなくてはならないというのなら、「北京」、「上海」、「香港」はどう読むのか。呉は、ほっきょう、うえうみ、こうみなと、などと読むのか。固有名詞だけではない。「麻雀」、「餃子」はどうか?
呉はいったい何を血迷ったのだろうか。
呉のバカシリーズはまだまだ続きます。乞ご期待。