切り絵作品にする仏像探しで、何気なく写真集を眺めていたとき、美しい仏像に目が留まります
フランスのギメ美術館が所蔵する勢至菩薩像。
解説を読むと、元は法隆寺の阿弥陀三尊の右脇侍だったとあります。
鎌倉時代に造られたこの阿弥陀三尊像は、金堂西の間の本尊です。
大仏師運慶氏の四男の康勝氏が、止利仏師が造った金堂本尊の釈迦三尊と釣り合うよう、に造像。
原型は木造で、それを使って鋳造したと中尊の阿弥陀如来の光背に書かれています。
ただ、明治初期の廃仏毀釈の波を受けて、右脇侍のこの勢至菩薩像だけ寺外へ出てしまいます。時が経って、発見されたのはフランスのギメ美術館でした。
鎌倉時代の慶派の流れで写実的で美しい姿です。
