930年6月26日、平安京の清涼殿に落雷があり、大納言の藤原清貫公が亡くなっています。
日照りが続き、都では公卿たちが清涼殿に集まって雨乞いを行っていた最中の出来事でした。

この落雷は政治的な策略によって京の都から太宰府に左遷され、そこで亡くなった菅原道真公の祟りと信じられました。
以降、道真公の名誉が回復し、また道真公は雷の神「天神」と同一視されるようになり、「天神=学問の神」として菅原道真公が祀られるようになります。
カットは能面の「天神」、道真公の霊を表現した能「雷電」などに使われます。