今日は唐招提寺さんで「うちわまき(中興忌梵網会)」の日。
コロナ禍の期間は一般の参拝(参加)はできず、やっと開催できるかと思った昨年は雨で中止。
今年も空模様が気がかりな空です。

13年目の今年も切り絵のうちわ絵を奉納しています。
今年のカットは、今年揮毫したうちわ。
金堂の4隅を守護する四天王の中の持国天像、憤怒相なので、コントラストが欲しいところでした。
そこで、地元の藍染工房さんに、吉野の楮100%の極薄の和紙を持ち込んで染めてもらった藍染和紙にカット。

藍を発酵させた釜に和紙を浸して引き上げ、水のシャワーを掛けてしばらく乾燥、再度釜に和紙を浸す。この作業を何度か繰り返します。
特に濡れた極薄の和紙の取り扱いは非常に難しい作業をして頂きました
結果、想像以上の濃さに染め上がりました。
カットし、唐招提寺さんから送られて来たハートマークの押し型の付いた和紙に貼り付けて完成。
濃い藍色に持国天さんの憤怒の形相が浮かび上がりました。

昨年までは、事前に奈良市内の銀行のショールームに展示頂いていたのですが、そのショールームは閉鎖されました。ちょっと寂しいです。

 

染めてもらった「ふれ藍工房 綿元」さんのURL↓
http://www3.kcn.ne.jp/~watagen/
予約を入れて、藍染体験ができます。
従来工法だけでなく、独自の手法をいろいろ試されていて楽しいです。