5月10日から5月16日は愛鳥週間、今日がその最終日。
カットはウオーキングコースの民俗公園で拾って押し花(葉)にした木の葉にカットしたモズ(百舌鳥)。
ただし、この公園にはモズは棲息している気配は感じません。

生まれ育った地域では、秋ごろになると「キィ キィ キチキチキチ…」と、鋭い鳴き声が響き渡ります。縄張りを主張する声と言われます。
スズメより一回り大きいだけですが肉食の猛禽類です。
梅の木の鋭いトゲや小枝の先に「はやにえ」を見かけます。
トカゲやバッタ、カエル、小魚、ときには野鼠まで、ちょっと残酷で気味悪い感じもします。
これは餌が少なくなる冬のための保存食と言われますが、他にもいろいろな説があります。
足で捉えた獲物を掴む力が弱いので、固定するために差すとか、本能から一旦は突き差すなど。
また、以前クロスカントリースキーに行った歳、ガイドさんから、「地元の人は「はやにえ」の高さから、次の冬の雪深さを知る」と聞いたことがあります。
「冬のための保存食」とするなら、雪に埋まっては意味が無いでしょうから、積雪以上の高い所に突き差すのは理に適っています。
でも、それが本当なら、来る冬の積雪量を予知する能力があることになります。
もしそうなら凄いことです。

最近の研究では、はやにえをたくさん食べた雄ほど、春先の繁殖期のさえずりの声が遠くまで届き、雌を引き寄せる力が高いとの結果もあるとか。

ただ、その残酷さから「凶鳥」とされ「モズの鳴く夜には死人が出る」という言い伝えもあるとか。
種族保存のために本能から来るものです。ちょっと可哀そうな気もします。