1900年3月28日、スウェーデンの地理学者であり探検家のスヴェン・ヘディン氏によって、シルクロードの古代都市 楼蘭(ろうらん)の廃虚が発見されました。
そして氏が著した旅行記の伝記に「シルクロード」の名前を付けます。

砂漠の中のラクダの隊列シーンはすでに作品にしてアップ済なので、今日のカットは、シルク繊維の製造元(?)のカイコ君。
カイコは絹の生産のために原種の「クワコ」を品種改良して家畜化したもの。
野生動物としては生息しない(出来ない)生き物で、野生に回帰する能力すらも失った珍しい種です。
たとえば、カイコを野に生えるクワの枝にとまらせると、葉まで移動できずに餓死。
地面に堕ちたら、木を伝ってはい登ることもできません。
また、体が白くて鳥などにすぐ見つかり、枝を伝って逃げる体力もなく(腹に沢山の脚はあるものの、自分の体重を支える力が無い)、すぐに食べられてしまいます。
また成長して蛾になったとき、翅はあって羽ばたくことはできますが、胴体が重く、飛翔に必要な筋肉が退化して飛ぶことはできません。
まるで、ジブリ作品の「風の谷のナウシカ」に出てくる飛行船のように、胴体が異常にデカイ機体が連想されます。

カイコは、絹繊維だけでなく、イモムシ状態の時の排泄物も有効に利用(利用先は気持ち悪くなる方もおられるので、敢えて書きません)、繭の中に残った「さなぎ」も有効に利用されます。