1165年1月30日、京都 蓮華王院本堂の三十三間堂の落慶法要が執り行われました。
カットは三十三間堂の二十八部衆の中の婆藪仙(ばすせん)像。
1001躯の千手観音像の前に、向かって右から13番目におられます。

仏教の守護神の一人、火を尊び、火を祀る修行者です。
インド神話の聖仙(財宝に最も富む者)が仏教に取り入れられた姿ともされます。

像は檜の寄木造りです。頭部に頭巾をかぶっておられますが、別の木で作られています。注目すべきは、この頭巾を取ると、頭部の地肌まで綺麗に彫り磨かれ、さらに彩色も施されています。
見えない部分も手を抜くことなく、綺麗に仕上げる、日本の素晴らしい文化です。
参考の写真は、毎日新聞社発行の「魅惑の仏像シリーズ」25巻「京都 妙法院 二十八部衆」より。