以前、切り絵のワークショップで使った教室の椅子には背もたれがありませんでした。
その部屋は主に木工などの工作に使う部屋で、学校の理科室や工作室の椅子を懐かしく思い出します。
「背もたれ」がないのは、コスト面の問題ではなく、安全のためと最近知りました。
もし火災などの緊急事態が発生したとき、もし背もたれがあると、服が引っ掛かったり、椅子が倒れたりして逃げ遅れる原因になるからがその理由。
JISでも椅子の大きさ、高さが決められていて、文科省の「学校用家具手引」でも示されています。
今日のカットは、その背もたれの無い椅子。
日ごろ、背もたれ椅子になれている生活の中で、背筋を伸ばして座るのはある意味新鮮です。
もっとも、社員食堂や一膳飯屋では、丸くて真ん中に穴が開いている椅子は普通で、ある意味、腰への負担が少ない座り方になって、姿勢も良くなるような気もします。