本日より、奈良市三条通り沿いのクロネコならTABIセンターでの展示「切り絵で見る仏像の美 2017」がスタートします(4月14日までの約2ヶ月)。
初日の今日は、会場入りも考えてはいますが、スケジュール面から午後になり、またあまり長い時間は在廊できない状況です。
今日のカットは、今回の展示の新作眼玉作品である、興福寺さんの阿修羅像です。
阿修羅さんは拝観のたびに、表情が違って見えるため、その都度デザインしてもう20作品以上を制作しています。
この作品の狙いは、向かって左側のお顔です。
年齢的には10代前半の子供で、下唇をキッと噛みしめてせつない表情をされています。
興福寺の八部衆は光明皇后が造らせた像と言われます。
その光明皇后はお子さんを幼いときに亡くされていて、阿修羅像の3つの顔に、自分の子供が生きているとしたときの成長過程を残そうとしたのではとの説があります。
向かって左側が10代前半、右側が10代後半、そして正面が青年の顔に見えます。
あくまでも一つの説ですが、私はこの説に同意します。
八部衆の中には、沙羯羅像、緊那羅像、五部浄像、乾闥婆像も若い同世代の姿で表現されています。

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