今日のカットは、神奈川・極楽寺さんの十大弟子の一人、富楼那(フルナ/プンナ)尊者です。
奈良国立博物館で開催の「忍性展」で拝観できます。
富楼那尊者は、釈迦と同い年で、十大弟子中、最も古参です。
出自にはいろんな説がありますが、どれも豪商や、国師の大富豪の息子になっています。
商人として活動しているとき、噂でお釈迦さんのことを知り、説法を聞きに行きました。そしてその教えに感銘し、そのまま出家してしまいます。
彼は聞き手に合わせて、聞き手が理解できる言葉で説法をしたとされ、「説法第一」と言われます。
あるとき、彼は辺境の地に布教に行こうと決心し、帰ることはできないかもしれないので、お釈迦さんに挨拶に行きます。
お釈迦さんから「野蛮な人々が辱めたり、殴られたりしたらどうする?」との問いに「辱められ、殴られても命までは奪わないでしょう。善良な民と考えます。」と答えます。
さらにお釈迦さんは「殺されるかも知れない。もしそうなったらたどうする?」の問いに
「世の中には自ら命を絶つ者もいます。老いたこの身に殉死を与えてくれる人は善良な民と考えます。」と答えます。
これを聞いたお釈迦さんはおおいに賞賛して「行って人々を救済するがよい。」と許可されたそうです。
凄い殉教の精神にただただ驚くばかりです。凡人には絶対理解不能な発想です。
この話を知ると、尊者を見る目がまた変わりました。

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