京都六波羅蜜寺さんには大仏師運慶の肖像彫刻とも言われる像があります。
息子の湛慶が彫ったとされていて、湛慶作の自身像と仲良く並んでいます。
玉眼でリアルな造形、まさしく鎌倉彫刻の作品です。
拝観時、この像と視線を合わせると、ゾクッとする何か「凄いもの」を私は感じます。

仏像切り絵作品も千点を超える中で、作者が分かっている仏像は限られますが、私の調べられる範囲で運慶作と言われる像はすべて作品にしています。次に多いのは快慶の作品です。

現存する運慶の作品で最も古いのが1176年に完成の奈良・円成寺の大日如来像。
それまでの「仏像はかくあるべき」の壁を乗り越え、若き運慶の冒険とも言える新たな試みがなされています。この像は、800年以上経った今も生き生きとした生命力を感じます。
もし、六波羅蜜寺さんに行かれたときは、運慶像と視線を合わせて拝観されることをお勧めします。

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