「立春」と聞くと、より一層春が待ち遠しくなります。
民俗公園の菜の花は、ずっと前から寒空をものともせず咲いています。
黄色と淡い桜色は春の訪れを感じさせてくれる色です。
ところで、菜=食用ということで、菜の花はつぼみ状態のお浸しや胡麻和えなど、ほろ苦さもあって舌で春を味わえます。
また、種を絞った油は食用だけでなく灯明にも使われ、また奈良墨の原料の煤にも必要な有用な植物です。
子供の頃、我が家では米や野菜類は自給自足でしたので、菜の花(アブラナと呼んでいました)も育てていました。
ただ、種が熟す頃、親は採り入れのタイミングに気を配ります。
早すぎると完熟せず良い油が搾れない、さりとて遅れると、菜の花は、彼ら本来の種の保存を目的に、種の袋をパチンと弾けさせて、種を畑にバラ撒いてくれます。
刈り取って干し、そして脱穀、その間雨は禁物で、空が曇ってくると絶えず雨を気にしていました。
脱穀してチリを飛ばした1~2ミリほどの菜の花の実を手ですくったときの感触、かすかですが記憶に残ります。
農作業を子供なりにできる範囲で手伝いをしたこと、今となっては良き思いでです。
今日のカットは、寒さに耐えて咲く菜の花です。

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