奈良まほろば館では、本日から1月26日まで、「法隆寺-1400年の祈り」のイベントが開催されます。
このイベントに合わせて、法隆寺さん所蔵の百済観音像を展示頂きます。
百済観音像は飛鳥時代の仏像ですが、多くの謎に包まれています。
まず、名前から誰しもが「百済から渡来の仏像」と思ってしまいますが、当時朝鮮半島では楠の木で仏像は彫ることはなかったことから、日本で彫られたものとされています。
法隆寺では、この像を宇宙を意味する「虚空像菩薩」として伝えてきました。
ところが明治になって、倉庫から3個の瑠璃色ガラス飾の付いた金銅製の透彫の宝冠が発見されます。
宝冠の取付金具の釘の位置がこの像の穴にピッタリ合致することから、この像から外されたものと断定されます。そこに、観音を表す化仏が描かれていることから、虚空菩薩から観音に変わります。
世の多くの仏像は六等身が一般的ですが、この像は八等身で他に類がありません。
また、これだけ素晴らしい腕の仏師なら、他にも似た像があっても良いはずですが、どこにもありません。
小学校の遠足で法隆寺へ行き、初めて拝観(と言うよりは当時は見学気分)したときの感想は、他の仏像とシルエットが全く違うことから「ヒョロッとしてるな」でした。
20年ほど前、パリのルーヴル美術館に展示されたとき、「東洋のビーナス」と評され多くの人を魅了しています。
