昨日から炊き出しのスタート。
昼の炊き出し場所は8時半からしか入れないので
ランニングがてら宇出津港へ。
珠洲や輪島ばかりクローズアップされますが
やはり宇出津もひどい。
岸壁が隆起してるので船は近づけないし
断水の影響で氷もないのでどのみち荷捌きができない。
当初は宇出津港に上がった魚で炊き出ししようかと考えてたんですが
それどころではない漁業は壊滅状態。
たぶんほとんど金沢あたりに2次避難してるのかまるで人の気配がしない。
うちも罹災証明書をもらうために町の審査を待ってるのですが
一向に来ないらしい。
判定してもらわないことには次に進めないのがもどかしい。
玄関はもう閉まらないので目張りしてつっかえ棒で防犯代わり。
宇出津から20kmくらいですが途中道がヤバいので30分くらいかかります。
今は避難所としては解除され自主避難所として
近隣の人たちの集い場所となってます。
夜の分と合わせて30人前(これで半量)
初日なのでもう昼はバタバタ。
作業中に震度4くらいの地震が。
七尾~穴水~中島町産の十割蕎麦に美山ゆう豆さんの生湯葉。
ブルグルのトマト煮込みと母親作のはりはり漬け。
そして小浜産のかますの天ぷら。
魚久しぶりに食べたと喜んでもらえました。
炊き出しに来られる方に注意してほしいのは
作るのはなんとかなるんですがとにかく片付けがたいへん。
なんせ洗い物に流水が使えないので
何度も何度もバケツにタンクから水を移してという作業が必要になります。
普段こんなにも水使ってるのかと思い知らされます。
50リットルの水なんてあっという間になくなる。
穴水で炊き出し後の洗い物を放置したボランティアが叩かれてましたが。
作った後にこれどうしよう?ってなったんでしょう。
炊き出しするなら作った満足感で終わらせずに
きっちり片付けまでパーフェクトにすることを大前提に。
ここは自衛隊による給水所にもなってます。
と思ったら水が尽きたとのことで
旧鵜川駅前の給水施設へ。
ここもやっぱりひどい。
鵜川は地盤がもともと緩かったんだろうか。
そして山越えで次の炊き出し。
このあたりの道路は手付かず。
夜の炊き出し所である藤ノ瀬集会所。
調理室は家庭用みたいな感じ。
地震以来炊き出しに来たのは僕が初めてだそうで
みんな黙々と食べている。
ほんとに喜んでもらえてもうそれだけでここまで来た甲斐があった。
ここは山水引いてるので比較的片づけは楽です。
やっぱり大きな被害があったとことか大人数が避難してるところは
メディアでもクローズアップされるのですが。
こういうほんとに小さな集落は見過ごされることが多い。
そんな所なら個人でも十分支援可能なので
料理人の皆さんはどんどん手を挙げてほしい。
被災者の人はもちろん自分自身にとっても必ず貴重な経験になる。
料理で人を救えるということを証明したいと思います