毎年この時期になると近くの定食屋のおっちゃんが
鮎の塩焼きを売りつけに来るんですけどね。
断れても断られても同業者にまで平気で押し売りに来るその厚かましさは
呆れを通り越してもはや諦めに似た境地にまで至ってきたのですが。
今年もまた相も変わらず。
鮎買うてくれへんか
と堂々と押し売りに来たのですがもちろん丁重に断りました。
そしたらね。
2~3日経ってからまたおっちゃんがやってきてですね。
これちょっと間違えて焼いてしもて・・・
と包みに入った鮎の塩焼きと思しきものを差し出してくるわけですよ。
お!何や?くれんのかいな。
おっちゃんもやっと商売の仕方が分かってきたな。
って思ったら・・・
これ買うてくれへんやろか
ってやっぱり売るんかい!
おそらく今までの手法では同情票も消滅してもう誰も相手してくれなくなったのでしょう。
そこでおっちゃんが考え出したのが。
現物を押し売り相手の目の前まで持ってきて
間違えたからどうにかお願いできないだろうか。
と切羽詰まった感を演出することにより更なる同情票を引き出そうとする作戦。
だったんですね。
ほんとそんなことしてたら鮎どころかもう誰もおっちゃんの店に食べに行かないでしょうに。
今度湯で上げた蕎麦おっちゃんとこに突き出ししてやろうか