性同一性障害がトップ当選の意味 | 注文の多い蕎麦店

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先日僕が生まれ育った亀岡の市議会選挙で
性転換手術を公表して堂々と選挙に挑んだ赤坂実マリアさんが
2位に400票以上の差をつける圧倒的な得票率でトップ当選されました。

京都市のベッドタウンである亀岡も他の地方都市同様かなり保守的傾向の強い町なのですが。
そんな保守優位の土地柄で地元出身でもないうえにLGBTを公表して特異性を前面に押し出して挑戦した彼女が
予想以上の支持を市民から勝ち取ったという結果には一体どんな背景があるのでしょう?

僕が察するに今の社会は政府やメディアが主張するほどおよそ楽観的なものではなく。
むしろ実際の国民にとっては(特に地方市民)切羽詰まるほどの閉塞感に覆われているんじゃないでしょうか。

今のまま保守主導の政治では何も変わらない。いやむしろこの保守国家は退廃へと進んでいるのではないか?
でもかといって保守に取って代わるほどの魅力を持った改革者も見当たらない。

暗くまとわりつく閉塞感に覆われて停滞した世の中に颯爽と現れたのがこの無駄に元気一杯な正体不明のおばちゃん。
何かわからんけど結構良いこと言ってるしとりあえず何か変わるんじゃないか?

そんな市民の喉の渇きとでも言うべき微かな希望が今回の選挙結果に表れたんじゃないでしょうか。


さあ果たして彼女はこの息苦しい地方行政に何らかの波紋を起こせることができるのでしょうか?
まあ市議会議員くらいではそれほど大したこともできないだろし
これを足掛かりにしてもっと大きなところを目指してほしいですね。
日本初のLGBT総理大臣なんて何かおもしろそう照れ

でもなんでこんな話題性のあること全国のメディアが食いつかないんでしょうね。

ジャーナリズムが政治に埋没してどうする。