半年で生存率15%という過酷な生涯 | 注文の多い蕎麦店

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人間は何を食べて命を繋いできたのか?
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うちの諏訪湖(スワコ)ちゃんがまた産みました。
今回は4個。
いったいこのうち何個が孵化するのでしょう。
もし全部孵化して無事巣立ったとしても前の2匹と合わせて計6匹。
秋に南方に向かって飛び立つまでに80%強がカラスや猫、蛇などに食われてしまうので
6匹巣立ったとしても越冬できるのは1匹いるかどうか。

ということは確率的に1シーズンに7匹以上巣立たないとツバメの個体数は減っていくということになります。
厳しい世界ですね。
じゃあ人間はどうでしょう?
厚生労働省が公表する平成27年度の簡易生命表を基に計算してみると
日本人が生まれてから10歳になるまでに死亡する確率は何と0.007%
60歳でも5~8%ということですから日本という戦争と武器を放棄した安心安全な国で生を授かった人間は
90%以上が60歳以上も生き永らえるということです(10人に1人は死ぬとも言えますけど)
じゃあ世界ではどうなの?

2013年度という少し古いデータになりますが65歳での生存率世界平均は男性約68%女性約77%
つまり65歳までに男性なら10人中3人女性で2人が死んでいくということ。
更には内戦の長引くアフリカ諸国(コートジボワール、コンゴ、ナイジェリア、ソマリア)なんかは65歳までの生存率が
50%を割っており半分以上の人間が日本人が言うところの老後の年金生活に入る前に命を落としていくということです。
しかも人間にとって最大の天敵が同種族だというのだから・・・
そう考えると日本では実感することすら忘れてしまった平和という概念は世界基準で考えるとやはり尊いものだと思うのですね。

ツバメの卵を見ながらこいつらの生存率は?なんて考えてたら諏訪湖ちゃんが超攻撃的に鳴いてるのに全く気付かずやっぱり写真はぶれてしまうのでした(^_^;)