張り詰めた心を溶かすゆとり蕎麦 石臼挽き手打ちそば処 ミュラー(京都・上鳥羽) | 蕎ばログ

蕎ばログ

蕎麦屋が蕎麦屋を食べ歩く。一般人とは異なる同業者としての視点でシビアに鋭くタブーに突っ込みます。
技術や味云々よりも料理や蕎麦に対する信念、哲学、お客様への配慮等そういった方面から観察したいと思います。

 

2018・6月訪問

移転されてから初訪問です。
自宅を改装して・・・と聞いてたので洋風建築の1階を店舗に。
と勝手に想像してたのですが・・・

ちょっとびっくりするくらいの豪邸です。
なるほど店主さんの飄々としてゆとりある振る舞いはこういうところに起因しているのですね。
とにかく前のほとんど観光客しか通らない龍馬商店街とは比べるほども無いくらい良い環境になりました。
電車でのアクセスが不便になったとはいえ得てしてこれくらいのハードルがあったほうが
訪問する価値が生まれるというもの。


 

特に以前と内容は変わってないようで
その辺は店主さんのぶれない哲学というよりも単に新しいことにチャレンジするのがめんどくさい。
ってことなのかもしれませんね(^ ^;)
普通なら向上心のない蕎麦屋に明日はない!と突き放したいところなのですが
ここの店主さんの肩肘の張らない人格に触れると・・・

何やそんなに必死になって気張ることもないんかな。
もうちょっと肩の力抜いていこうかなあ・・・

なんて必要以上にぴんと張りすぎた糸を
ふわっと緩めてくれるのだから不思議なオーラ持ってられますよね。


 

それにしてもまたえらく極細な蕎麦になりましたね。って言ったら・・・

そうですねん。ちょっと二日酔いですねん。

だって(^_^;)
 

お客さんに迎合して技術に頼りすぎてるんじゃないの?とか
上等な砂糖を使ってるのかもしれんけど甘いつけ汁は素材を邪魔するよとか。

せっかくぬるい蕎麦で締まりを防いでもつけ汁がキンキンなら意味ないよとか。
スタッフもいてゆとりもあるし酒の種類も豊富なんだからもっと酒肴攻めてもいいんじゃないの?
とかいろいろ言いたいことはあるのですが(すでに結構言ってる)
全て飲み込んで柔らかい心地になれる何とも不思議な蕎麦屋さんです(*´ω`*)

石臼挽き手打ちそば処 ミュラー
京都市南区上鳥羽鍋ヶ淵町8-2
https://www.facebook.com/kamitoba/?ref=br_rs