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トッキュー!!

トッキュー!! 全20巻(講談社コミックス) 原作:小森陽一 作画:久保ミツロウ


トッキュー!! (1) (講談社コミックス―SHONEN MAGAZINE COMICS (3375巻))/小森 陽一
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[内容(Wikipediaより一部引用)]

主人公の神林兵悟は新米の潜水士。彼は漁に出たまま戻らない父親を待ち、ずっと海を眺めていた経験からこの職に就いた。

ある海難をきっかけにトッキュー第3隊隊長の真田甚と出会い、その救助姿に、トッキューに憧れを抱くようになる。

ひよこ隊として4人の仲間兼ライバルと共に4ヶ月の訓練に取り組み、途中、仲間の除隊や大喧嘩・苦悩も有ったがそれらも乗り越え、見事トッキューの隊員となった。

そして兵悟は今日もまた、全国各地で起こっている海難に立ち向かう……。


[感想]

海上保安庁特殊救難隊を描いた作品。映画化もされている「海猿」の小森陽一氏が原作。

やはり作画が変われば雰囲気が変わりますが、根っこの部分・・・限界ギリギリの訓練と生死の限界に

挑戦する救助活動は同じですね。


この作品の要素としては、特救になるまでの訓練はスポコンもの、特救での活躍はヒーローものといった感じでしょうか。

特に100km行軍のあたりは熾烈ですね。もうみんなボロボロですから。

だけど「キツければキツイほど乗り越えたとき自信につながる」という言葉のように厳しい訓練の先にしか本当の力はない。


もうひとつ、


「苦しい 疲れた もうやめた  では 人の命は 救えない」


この言葉こそがトッキューの仕事の本質なんでしょう。



さて、このように訓練・救助のシーンにおいて続くシリアスな展開の合間に繰り拡げられるラブコメ要素。

このバランスが絶妙なんですよ。


兵悟とユリちゃんの関係が最後の最後まで、もどかしい。

両想いなのに伝えられない、伝わらない。


男としては、もっと”ムフフ”なシーンを期待しつつ、物足りない感じがありましたよ。


でも!!


ラストにつながるエピソードで、兵悟が死に直面するような救助の場面をTVで見たユリが、

”すごいじゃん 兵悟君”とはしゃぐ友人の横で、蒼白な表情で震える。


このシーンからラストにかけては、二人の絆の深さを感じさせる、また命をかけた仕事をする人の家族の気持ちを表した素晴らしいものとなっていると思います。



最後に。


最初のシーンから違和感があった真田隊長の若干左右対称でない顔。

普通の人の顔は左右対称ではないため当然か、とも思いつつ、他のキャラはそうでもないなぁ・・・?



まさかあんな設定を用意しているとは!!


読者の誰もが気付くように描きつつも、表情としては大きな違和感を感じさせない。

そんな久保ミツロウ氏の画力があったからこその作品だと、しみじみ感じさせられました。