マンガ好きの部屋 -714ページ目

あずまんが大王

あずまんが大王 (Dengeki Comics EX) あずま きよひこ


あずまんが大王 (1) (Dengeki comics EX)/あずま きよひこ
¥714
Amazon.co.jp



[内容]

高校を舞台にした学園コメディ。主な登場人物は、「ちよちゃん」、「大阪」、「とも」、「よみ」、

「榊」、「神楽」の女子生徒6人と、「ゆかりちゃん」、「にゃも」の教師2人。

彼女らの日常生活や文化祭、体育祭などの高校生活3年間を4コマ形式でコミカルに描く。


[感想]

これは榊さんを愛でる本である。反論は認めない。


さてさて冗談はさておき、この作品の良さは各キャラクターの魅力につきるだろう。

ボケ役として「とも」「大阪」「ゆかりちゃん」、ツッコミ役として「ちよちゃん」「よみ」「にゃも」、

「榊」と「神楽」は半々って感じでしょうか。

特に「大阪」の天然さは際立ってます。初登場時はそれほどではなかったのに、どんどんキャラが立っていった。また「よみ」や「にゃも」といった普段ツッコミ役のキャラが時折ボケ役にまわるのだが、なんとも可愛らしいんです。

そして榊さん。普段無口でクールな感じの彼女だが、ホントはかわいいモノ好き。

特に猫が大好きで、なでようとするもののいつも手を噛まれる。

その彼女が後半で唯一なついてくれる「マヤー」を可愛がる様がとってもかわいい。

「マヤー」を抱いて、床を転げまわる榊。そんな姿をちよちゃんに見られて、何食わぬ顔で

普段の姿に戻るあたりのギャップが最高。

それぞれのキャラクターの掛け合いは微笑ましく、毒がない。

読んでいて、ホッとする。


作品は4コマ形式となっているが、その各4コマが連続的につながっている。

こういう形式の4コマ漫画は「らき☆すた」などいくつか見られるが、本作は抜群に巧い。

一話としてのストーリーを持ちながらも、4コマ毎にしっかりとオチを持ってくる。

そのため、4コマ毎に笑えてお得感いっぱいなのです。


絵はマンガとして非常に巧く、デフォルメされたキャラをシンプルな線で描いている。

このシンプルな線でほんの少しの表情の違いを描き分ける技術。

そしてたった4コマながら、巧く”間”をとって面白さを増幅させる。

2コマ同じ構図、同じ絵で”間”を作りオチにもっていくあたり、しっかりと計算されている。


キャラ萌えに加えて、マンガとしての完成度の高さがこの作品の素晴らしさか。


今や「よつばと!」の方が有名かもしれないが、あずまきよひこ氏の原点。

殺伐とした世の中に疲れた方は、この作品でホッとするひとときなどいかがでしょうか。