マンガ好きの部屋 -686ページ目

ある事件を通し、自分への戒めを

タイトルはぼかして書きましたが、今回書く内容は、「親による子への虐待」についてです。

先日下のニュースを見て、どうしても書いておきたいと思い筆をとった次第です。普段このブログを読んで頂いている方が期待されているモノとは違いますので、読みたくないと思われた方は、ここでお帰り頂ければ結構です。読んでもよいと思われた方は少しお付き合いください。またお読み頂く場合は、最後まで読んで頂きたいと思います。

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この事件もそうですが、子への虐待という事件では、「内縁の夫が妻の連れ子を虐待する」というケースが非常に多いように思う。


オスのライオンは、他のオスからメスを奪った際、その子を殺すそうです。

それは自分の種を残すという本能からすれば当然なのかもしれません・・・・・・。


しかし、我々は人間でしょ。


本能だけでなく、理性を持っているんでしょ。


あまりにも未熟。子を持つに至るまでに少なくとも十数年の歳月を生きてきた人間とは思えない。



だが、ここでひとつ言いたいのは、虐待を「虐待をした親が未熟なだけ」で済ませてはいけないのではないかということです。多くの方が、自分は虐待など絶対にしないと思っているでしょう。私もそうです。


しかし、人間の心・理性というものは案外と脆い。


皆さん、スタンフォード監獄実験というものをご存じでしょうか。

これは、1971年にアメリカ・スタンフォード大学心理学部で行われた、地下実験室を”刑務所”とみたて、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまう事を証明しようとした実験です。


この実験では、普通の大学生から選ばれた被験者を”看守役”、”受刑者役”に分け演じさせたところ、時間が経つにつれ、看守役はより看守らしく、受刑者役はより受刑者らしい行動をとるようになることが証明されました。

実験が進むにつれ、看守役の行動はどんどんエスカレートしていく。受刑者役に懲罰を与えるなど非人道的になっていき、禁止されていた暴力に至るまでとなる。

実験は、当初2週間の予定であったが、受刑者役のカウンセリングを行った牧師が、受刑者役の精神的衰弱からこの状況の危険性を訴え、協議の末6日で中止することになる。


この実験で得られた結果は以下の通り。

・権力への服従:強い権力を与えられた人間と力を持たない人間が、狭い空間で常に一緒にいると、次第に理性の歯止めが利かなくなり、暴走してしまう。
・非個人化:元々の性格とは関係なく、役割を与えられただけでそのような状態に陥ってしまう。


この実験の経過と結果が示すとおり、人間というものはその状況・環境によっては理性を失っていく可能性がある。またもともとの性格とは関係なくそのような状態に陥ってしまう。


これは、まさに虐待を行う親の行動に近いものがあるのではないだろうか。


自分で言うのもおかしいが、私は普段非常に理性的だと思っています。しかしながら、この実験の話を聞き、虐待のニュースを見て、自分も虐待を助長するような状況下に置かれた場合に異常な行動に走ってしまう可能性があると思いました。


虐待の事件が起こると、とかくマスコミは、その加害者である親の個人批判に走ることが多いように思うが、それでは解決しないように思う。虐待に至る「特殊な状況」を作らせない社会の在り方を考えるべきではないだろうか。


その在り方について、私自身、答えを持っていない。また私は結婚もしていなければ、子供もいない。そんな人間が何を偉そうに、と思われるかもしれない。


ただ、私は「自分が理性を失う可能性」を常に自覚していたいと思っています。

この記事を読んで頂いた方にも、一度そのことを考えて頂くきっかけになればと思い、記事を書きました。


最後に。


冒頭で「内縁の夫が~」ということを書きました。しかしながら、同じような状況にある大多数の方は、幸せな家庭を築いているであろうと思います。そういった方々を批判する主旨の記事ではないことを改めて申し上げるとともに、この記事を読んで頂いた方にも誤解がないこと願います。