どうも、Monokuro Dogcare代表の佐藤です
京都で犬の出張トレーニングをやっております
本日は前回の続きです
どうぞお付き合いください
前回は人の思う"かしこい犬"やら何やらについてお話しましたが、今回はうちのゆきちゃんのお話しをします
ゆきちゃんは8歳でうちに来てくれた繁殖引退犬です
おっとりしていて、先住犬のクイールに対してもフレンドリーなかわいい子です
ここに来るまで色んな苦労をしてきただろうから、とにかく色んな経験をさせて、たくさん好きなものを作ってあげたいと思っていました
そんな中私が気になっていたのが、頭上から人の手が来るとキュッと目をつむる仕草
獣医さんからは「おそらく犬舎で叩かれていたのだろう」と言われました
他にも診察台に乗るとお人形のように固まったりと今までのゆきちゃんの経験が推測されることが色々有りました
吠えることも、噛むことも、犬にとっては現状に対する『訴え』だと思っています
それに対して叩く、リードを引っ張る等の行為は犬にとって「お前の抵抗は無駄だ」と教え込むようなもの
そんなことを続けられていると犬は次第に無気力になり、かしこい"大人しい犬"の完成です
もしゆきちゃんがそんな状態だったのだとしたら私はとても悲しい
家族でとにかくゆきちゃんに愛を注ぎ、色んなことを経験させました
あなたの訴えは正当なものだ
ここではもうあなたの意志を踏みにじるものはないんだよ
私達のことを好きになってくれたゆきちゃんはお散歩を心ゆくまま楽しみ、
診察台の上では母の懐に潜り込んで獣医さんにおしりを向けるようになりました
ノーズワークでも果敢に箱に挑んでいくようになったゆきちゃん
大人しいこと自体は決して悪いことじゃない
でもその大人しくなった経緯が恐怖、無気力から来るものだとしたら?
人にとっては都合が良くても犬の生涯はどうでしょう
犬が穏やかに、それでいて程よい刺激のある生涯を送れるよう努力する飼い主さんが…増えるといいな…
犬生をどうするか握るのは99.9999%ぐらい飼い主さんの努力次第よ❗❗