私たちの現場には、むやみやたらに虫が入り込まないよう「捕虫器」が付けられています。

これが有ることによって、何かの間違いで現場に虫が入り込んだ場合でも、すぐに捕まえられる為、現場としては虫の影響を最小限に出来るんですよね。

私の居る現場は、所謂「クリーンルーム」とは違いますが、それでも作っている製品が製品なだけに、やはり虫の侵入は好ましくは有りません。

もしも製品に虫が付いた状態でお客様の元に届いてしまえば、それだけで即・契約打ち切りとなるくらいの「大問題」です。

 

そんな訳で、私たちの現場では、毎直ごとに作業者が捕虫器の中に居る虫の数をチェックすることになっています。

しかも、面倒なことにチェックする時間まで指定されており、何と終業間際の一番忙しい時間帯に何箇所も見なくてはなりません。

一体、誰がどんな気持ちで、こんな馬鹿みたいなルールを考えたのかと腹立たしくなりますね。

個人的には、こういうものは汗水垂らして働いている現場の人間ではなく、クーラーの効いた事務所で暇している人らが運動がてらやればいいと思うのですが、当の彼らからすれば、そうしたくだらない仕事も「現場仕事の一つ」なのでしょう。

 

そして、今日から今週いっぱいは私が捕虫チェックの担当です。

相手が虫だけに無視したい案件ですが、現場のことを考えるとそうもいきません。

でも、よくよく考えれば、私たちが煙たがっている虫にも、きちんとした「生命」がある訳で、そうした視点から見れば、捕虫器の設置は、私たちのエゴで虫たちを虐待しているとも言えますよね。

・・・という屁理屈を並べて、この捕虫チェックの仕事自体を撤廃できるよう改善提案に書こうかと思いましたが、いくら何でもちょっと無謀なので止めました。笑