私が働く職場では、1つの機械につき30分に1回程度「製品の取り出し」があります。

これを5つの機械でやりますので、イメージとしては5、6分に1回程度、この作業に追われる感じですね。

まぁ、実際には他の作業もありますので、こまめに取ると言うよりは、まとめて取り出すことが殆どなのですが、それはそれで時間が掛かるので大変です。

一度の「取り出し」に掛かる時間は2分程度ですが、それも積み重なると地味にタイムスケジュールを圧迫してくるのです。

 

そんな「取り出し」の際に、作業者が手を滑らせて製品箱ごと床に落とすことが(あってはいけないのですが)あります。

こういう時には大抵の場合、箱の中から製品が漏れ出ているので、勿論漏れ出ている分は製品としては「アウト」と判断して廃棄します。

そして、箱の中に残った製品については、その残っている数にもよるのですが、品質に問題が無ければ1つの箱として出しますし、もしも少しでも傷が付いているようなら、これも迷わず廃棄します。

つまり、いずれのケースにしろ、製品箱を落とした時点で少なからず〝ロス〟が発生してしまうのです。

 

万が一、1箱分全てを廃棄する場合には、それ相当の損失を会社に与えることを覚悟しなければなりません。

1つの箱に製品が800個入るとすれば、単価を100円としても8万円の損失となってしまいます。

うっかり手が滑っただけで大損害です。

勿論、この損失は作業者が補填する訳ではありませんが、こうした無意味な損失の積み重ねがどんどんと会社の経営を圧迫し、私たちの昇給や賞与にも影響を与えていきます。

従って、もっと当事者意識を持って仕事に向き合わなければなりません。

 

「手が滑った」で済まさず、手が滑らないような対策を。

もしそれが無理なら、手が滑っても製品が生き残れるような対策を。

 

でも、言うは易く行うは難しですね。

もし何か思い付いたら、改善提案にして提出します。