神戸市内の警察施設の女子トイレに入ったとして、兵庫県警の20代の男性巡査長が建造物侵入容疑で書類送検されていたことがわかりました。

この巡査長は今年3月7日、派遣されていた警察施設2階の女子トイレに、正当な理由なく侵入した疑いが持たれています。

巡査長は「便意を催したが、男性トイレに紙が無く、女子トイレに取りに行こうと考えた。性犯罪目的ではない」と説明しているということです。

兵庫県警は、この巡査長を所属長訓戒の処分としました。

 

個人的には、これで書類送検はちょっと厳し過ぎる気もしますが、少なくとも今の時代では絶対に許されない行為なのでしょうね。

これが「便意を催したが男性トイレがいっぱいだった」という理由ならば、また話は違ったでしょうが、今回のケースで言えば、別に紙が無くても便意自体は解消できますからね。

警察が考える「(女子トイレに入る)正当な理由」には該当しないと判断されたのでしょう。

ただ、処分は出したものの「依願退職」はさせなかったところを見ると、警察としても、この巡査長に少し同情する部分は有ったのかもしれません。

 

しかし、こうした行為を男性がやるか女性がやるかで、少し温度差が有るような気がしますね。

私が幼い頃は、ショッピングモールなどで、女子トイレの行列に業を煮やしたおばちゃんが「すぐ終わるから使わせて!」と男子トイレに〝乱入〟してくることくらい日常茶飯事でした。

当然、男女を逆にすれば、まず成立しない話であって、致し方ないとわかっていながらも、何とも不公平だなぁと思います。

私もコンビニ店員時代、女子トイレの清掃をしたことが何度もありますが、清掃中にトイレに来た女性客と鉢合わせしてしまうと、必ずと言っていいほど変質者を見るような目で見られました。

まぁ、実際のところ、世の中には、そうした機会に乗じて個室内にカメラを仕掛ける大馬鹿者も居ますからね。

それもあって、私は今でもコンビニで男子トイレが使用中の際は、たとえスタッフから「女子トイレを使ってもいいですよ」と言われても、絶対に使わないことにしています。

 

そして、これだけジェンダーレスだのジェンダーフリーだのと叫ばれる時代では、男子トイレに入った女性が逮捕されるのも時間の問題ですね。

個人的には窮屈過ぎる気もしますが、こうしたケースでも女性側ばかりを優遇していたのでは〝ジェンダー〟の問題は一向に解決しません。

もうこの流れは変えられないので、お互いがどんな理由が有ろうとも「異性側のトイレには入らない」という意識を持つしかありませんね。

とりあえず「紙が無い」が異性側のトイレに入る正当な理由にならないことはわかったので、これから外出する際には、誰しもがバッグの中にトイレットペーパーを忍ばせておく方が賢明かと思います。笑