警察本部の倉庫に侵入し、保管してあった手錠や拳銃入れを盗んだとして、富山県警の40代の警部補が逮捕されました。

警察によると、この警部補は昨年4月から今年2月に掛けて、富山市にある県警察本部の倉庫に複数回侵入し、手錠2つと拳銃入れ1つを盗んだ建造物侵入と窃盗の疑いが持たれています。

この警部補は盗んだ装備品をフリマアプリで売却していましたが、今年2月に他県の警察から「フリマアプリで警察装備品の可能性があるものが販売されていて、この警部補の関与が疑われる」と情報提供があり、富山県警が捜査していました。

尚、盗まれた装備品はフリマアプリ内で、拳銃入れ1点が10万円、手錠1点が9万円で、それぞれ売却されていたということです。

(出品されていなかった手錠1点も含めて、既に3点とも、購入者及び関係先から回収・押収済み)

 

現職の警察官が警察装備品をフリマアプリで販売するという、言語道断も甚だしい事件ですね。

こんなバレバレなことをしておいて、このままずっと知らん顔をして逃げ通せるとでも思ったのでしょうか。

人を捕まえる側の警察官であれば、たとえアプリ内でも、アカウントを作った時点で簡単に足が付くことくらいはわかるはずです。

この倉庫内には廃棄予定の備品が保管されていたそうですが、そもそも論として、自分の物でもないのに「廃棄するものだから盗んで売り捌こう」とはならんでしょう。

県警によれば、他にも倉庫から無くなっている備品があるということで、普通に考えれば、この警部補に余罪がある可能性が高いですね。

その点についても、富山県警として忖度無しに、しっかりと捜査を進めてほしいなと思います。

 

それにしても、身内の犯罪を他県の警察から指摘されたのは、富山県警としては相当に恥ずかしかったでしょうね。

職員が犯罪行為を働いていただけでも恥ずかしいのに、それに気付かずに1年近くも〝野放し〟にしていた訳ですから。

控え目に言って、県警としてのメンツは丸潰れだと思います。

また、この警部補は事件発覚前は県警交通指導課に所属しており、交通事故や事件処理の企画・指導などを担当する「事件捜査室」の係長を務めていたそうですが、そんな重要なポジションにこんな奴を任命した富山県警側の「任命責任」も問われると思いますよ。

少なくとも、衝動的な犯行ではなく、警察官の立場を悪用した計画的で悪質な犯行ですから、警察としての処分は、お決まりの「依願退職」ではなく「懲戒免職」でお願いしますね。

私たち富山県民は、こんな奴に退職金を支払う為に税金を納めているのではありませんから。