連日、メディアを賑わせている、近畿の自民党議員らが会合後の懇親会で〝過激ダンスショー〟を催したとされる問題。

宴の最中にいきなり現れた女性ダンサーたちが、露出の多い衣装で壇上で踊っていただけではなく、その数時間後には更に露出が多くなった衣装で議員が待つ各テーブルに散ったと言います。

この際、議員側からダンサーに対して〝口移し〟でチップが渡される場面もあり、その光景を撮影している人も居たことから、周りでは「流出したら終わり」という声が挙がっていたそうです。

 

個人的には、別に自民党に限らず、所謂「議員」という身分の方々が、こうした〝催し〟をしていることに特段の感情は有りません。

言い方は悪いかもしれませんが「まぁ、そのくらいのことはしてるだろうな」というのが率直な感想です。

従って、たまたま今回のタイミングで問題になっただけで、同じようなことはこれまでに数え切れないほどしていたと思いますよ。

私はお互いが同意しているのなら、それを決して悪いこととは思いませんが、ただ参加者には、こうしたリスクを考えて「撮影」や「録音」は絶対に禁止しておくべきでしたね。

勿論「流出したら終わり」と思うようなことは最初からしないのが一番なのですが、それでも「たまには」そうしたこともしてしまうのが人間なので、それなら事前に参加者に説明して、きちんと内側で情報を遮断するべきでした。

もしも画像や動画が無ければ、間違いなく、このような問題には発展していないはずです。

悲しいかな、このインターネット時代では、誰か一人の端末に入ったデータというのは、その瞬間に時間差で全世界に公開しているのと同じなのです。

 

それにしても、この懇親会の前に行われた会合のテーマが「多様性」と「ダイバーシティ」だったのには思わず笑ってしまいました。

一般的な感覚から言えば、今回の〝過激ダンスショー〟は「多様性」と「ダイバーシティ」に真っ向から反する気がしますが、ある意味では、それも社会に認められるべき「多様性」の一つですよね。

少し屁理屈かもしれませんが「そんなものは『多様性』や『ダイバーシティ』に反している!」という意見ほど「多様性」や「ダイバーシティ」をないがしろにしたものは無いと思います。

ですから、世間の皆さんは今回の件を「こんな催しは理解できない!」とメディアと一緒に〝断罪〟するのではなく「こんなのが楽しい人も居るんだ」という感じで、もっとライトに受け止めてあげてもいいんじゃないでしょうか。

 

そんな訳で、この人たちに「こんな下品な催しをするな!」と言っても無駄なので、もしも今回の事が気に食わない場合には、こいつらを次の選挙で可能な限り落選させるしかないですね。

ただ、仮にこいつらを全員落選させたところで、次に受かった奴らが「流出対策」を施した上で、また同じことをすると思いますが。