プロ野球のオープン戦で、阪神タイガースが開幕9連敗を喫しました。

これは勿論、球団ワースト記録を更新するもので、前年のリーグ優勝チームが(オープン戦の)開幕からここまでの連敗を喫するというのも、長いプロ野球の歴史上初めてのことです。

 

まぁ、ファンとしては色々と言いたいことはあるのでしょうが、所詮はオープン戦ですからね。

極端な話、別にオープン戦で〝全敗〟したところで、実際のシーズンの成績には何ら影響が無いのです。

だからこそオープン戦というのは、シーズン開幕後には出来ない様々な試みが出来る貴重な場であり、逆にここで色んな失敗をしておいた方が、先々のことを考えれば賢明と言えます。

ということで、特に阪神に肩入れする訳では無いのですが、別にこの成績を以って、チームの今後を悲観する必要はないと思いますよ。

むしろ、オープン戦から勝利を求めるあまり、勝ち負けのみに拘って何の課題も見つからないままシーズンを迎える方が、よっぽどチームにとっては危機的状況であると言えるのです。

 

それにしても、このオープン戦の時期になると毎回思うのですが、ピッチャーが打たれても「まぁオープン戦だから仕方ない」となるのに、バッターが打ちまくると「絶好調!」という見出しになるのは何故なんでしょうね。

ピッチャーだって、打たれることを覚悟の上で新しい球種や投球フォームを試しているのですから、そんなところからヒットを打って喜んでいても仕方ないでしょう。

実際に、オープン戦では打撃絶好調だったのに、シーズンが始まると人が変わったように打てなくなる選手は後を絶ちません。

ということで、オープン戦の結果は良くも悪くも「参考」ですね。

開幕を待ちきれない気持ちはわかりますが、出場している選手やチームに「本当の評価」を下すのは、シーズンが始まってからでも遅くはないと思いますよ。