プロランナーの大迫傑が、パリ五輪のマラソン代表に決定しました。

大迫の五輪代表はこれで三大会連続となり、マラソンでの代表は前回の東京五輪に続き二回目です。

パリ五輪のマラソン代表は、昨年10月に行われたMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)で、1位の小山直城(ホンダ)と2位の赤崎暁(九電工)が既に内定しており、3位だった大迫は、その後のレース(ファイナルチャレンジ)での他の選手の結果次第という状況でした。

 

大迫自身はファイナルチャレンジへの出場を見送り、4月のボストンマラソンへの出場を発表していましたが、きっと内心では気が気じゃなかったでしょうね。

前回の五輪選考でもそうでしたが、とにかくこの「MGC3位」という立ち位置は、最後の最後まで内定するとも落選するとも言い難い、最もメンタルが削られるポジションです。

従って、今回無事に3枠目に滑り込めたことには、流石の大迫もホッとしているのではないでしょうか。

是非とも五輪本番では、前回の6位入賞を上回る成績(可能であればメダル)にチャレンジしてほしいですね。

 

そして、女子のマラソン代表選考の方は、いよいよ明日がファイナルチャレンジの最終戦です。

MGCでは鈴木優花(第一生命グループ)一山麻緒(資生堂)に続き、細田あい(エディオン)が3位に入りましたが、その後に行われた大阪国際女子マラソンで前田穂南(天満屋)が2時間18分59秒の日本新記録を樹立したことで、現在は前田が代表の3枠目に〝半内定〟しています。

明日の名古屋ウィメンズマラソンで、前田のこの記録を上回る選手が居なければ、前田がそのまま代表に内定。

もしも上回る選手が出た場合には、その選手(複数人居た場合にはその最上位)が代表に内定します。

 

ですが、他の選手が前田のこの記録を超えるのは相当にハードルが高いので、現実的に考えれば、このまま前田が3枠目に決まるんじゃないですかね。

とは言え、明日のレースを走る選手たちは、勿論その記録を目標に、つまり更なる日本記録の更新を目指して名古屋を駆け抜けることと思います。

目標がハッキリしている分、選手たちはもう十分過ぎるほどに覚悟が決まっていることでしょう。

その覚悟を、明日はテレビの前からしっかりと見届けたいですね。

泣いても笑っても、明日でパリ五輪のマラソン代表は男女全て出揃います。