富山北部高校の女子生徒3人(いずれも3年生)が、富山の土産品として注目度の高い「昆布ガリ」のパッケージ熨斗(のし)を作りました。

「昆布ガリ」は富山県内を中心に飲食店を展開するビーライン(富山市)の人気商品で、バラエティー番組「マツコの知らない世界」で取り上げられたことで、一気にその知名度が〝全国区〟のものとなっています。

今回、この企画に携わった3人は、同校の情報デザイン科に在籍していて、富山の魅力PRを目指す課題研究の授業の中で、富山県の昆布の消費量が長年全国1位であることを知りました。

そして、そこまで県民が愛する昆布を通して、富山の魅力を全国に発信しようと、今年5月から授業の一環としてパッケージ作成に取り組み始め、半年以上かけてようやく完成に漕ぎ着けたのです。

パッケージの正面には富山県の形や昆布、ショウガのイラストが、更にその周りにはホタルイカやチューリップのイラストが描かれており、パッケージをフルに使って富山の魅力をアピールするデザインとなっています。

 

卒業からもう16年が経ちますが、今でもこうして母校の生徒が活躍してくれると嬉しいものですね。

奇しくも、彼女らが所属する「情報デザイン科」は、私の一つ下の代から新設された学科です。

それまでは簿記やプログラミングなどを専門に学ぶ「情報処理科」と、デッサンを専門に学ぶ「商業デザイン科」に分かれていました。

一つでも多くの検定試験の合格を目指す「情報処理科」と、ひたすらに絵を描き続ける中でデザインすることの意味を学ぶ「商業デザイン科」。

それぞれにまた違った魅力があり、それが集まってくる生徒の〝色〟にも表れていた気がします。

端的に言うと、私が在籍していた「情報処理科」には素行の悪いギャルやヤンキーのような生徒が集まるのに対し、お隣の「商業デザイン科」には幼い頃から絵を描くのが上手く、将来は絵で食べていきたいと思っている生徒が集まっていました。

(ちなみに、このブログのアイコンに使用しているイラストも、その商業デザイン科出身の友人が描いてくれたものです)

 

それが少子化の影響で、両者が合併する形で「情報デザイン科」が新設されました。

当時は何だか中途半端な感じが否めませんでしたが、今から思えば、それぞれの学科の〝良いとこ取り〟をしていたのでしょうね。

自分の在籍した学科が無くなったのは寂しいですが「商業科」としての〝魂〟は、今の生徒たちにもしっかりと受け継がれているようなので良しとしましょう。

今回、3人がデザインしたパッケージの商品は約1万個で、いずれも富山駅前にある「廻転とやま鮨富山駅前店」「炙庵とやま鮨」「とやま鮨海富山」に昨日から並んでいます。

生粋の富山県民であるにも拘らず、恥ずかしながら、このニュースを見て初めて「昆布ガリ」の存在を知った私ですが、せっかく母校の〝キラキラJK〟がパッケージをデザインしてくれたので、是非とも年末に帰省した際には富山駅前に足を運んで「昆布ガリ」を購入してみようと思います。

(それまでに売り切れていないといいのですが)