ブダペスト世界陸上の女子5000mで田中希実が8位入賞を果たしました。

序盤からペースの上げ下げが激しい中でよく粘り、最後の〝スパート合戦〟でも入賞を狙うライバルたちに見事に競り勝ちましたね。

予選が終わった段階の記事で「メンバー的に入賞は厳しそう」なんて書いた自分が恥ずかしくなりました。

安定した会社を辞めてプロに転向し、ケニアでの武者修行まで行った彼女の覚悟は、やはりレースにしっかりと表れましたね。

「あっぱれ」としか言いようがない、ここ一番での素晴らしい集中力でした。

 

そして、予選で出した日本新記録と今回の入賞によって、今後の5000mでのダイヤモンドリーグ参戦が現実味を帯びてきました。

世界のトップと競える貴重な機会ですから、チャンスがあればどんどんと挑戦して鎬を削ってほしいですね。

ちなみに、今回の田中のラスト1周は約61秒でしたが、ここを60秒を切って走れるようになれば、順位ももう1、2個は上げれると思います。

その為にも、今回悔しい結果に終わった1500mでの実力をもっともっとレベルアップさせないとですね。

まだ若いのに、全ての誘惑を断ち切って競技に励む姿は本当に立派です。

是非とも来年のパリ五輪に向けて更なる強化を・・・と言いたいところですが、まずは今回の経験をしっかりと消化すべく、ゆっくりと心と身体を休めてくださいね。