最近になって、中高生の「男女混合の水泳授業」が問題となっています。

個人的には「今さらかよ」という感じですが、恐らくは今、急に問題になったというよりは、ずっと前から問題だったものが今になってようやく表面化してきたという感じでしょう。

まだ男女の身体的性差が小さい小学生ならともかく、段々と大人びた身体に変化してくる中高生にそんなことをやらせるのはただの〝苦行〟でしかありません。

私が中高生時代には、幸か不幸か学校にプールそのものが無かったので、そうした経験をすることはありませんでした。

が、もしも当時、学校にプールがあって夏が来る度に「男女混合の水泳授業」があったなら、私のような水泳が苦手な人間にとっては、とてつもない精神的な「負担」になっていたことでしょう。

 

思春期というのは男女共に多感な時期であり、それでなくても「異性」という存在を強烈に意識してしまいます。

そんな中でお互いが水着姿を見せ合えば、その度に色んな〝いざこざ〟が起こることは目に見えています。

ですから、私は中高生による水泳の授業自体を否定するつもりはありませんが、少なくとも現代においては男女混合でやるべきではないと考えています。

「泳げない」くらいのことであれば本人の努力で何とかなりますが、例えば体型や皮膚病などは生まれつきの特徴である場合が多く、それを無理やりに異性の目に晒させるのは「いじめ」と同じ構図だからです。

せめて水泳の授業に関しては、そうした諸々の事情を考慮して「選択制」にしてあげることは出来ないものでしょうか。

男子だけ、女子だけなら起こらない〝いざこざ〟も、お互いが混ざり合えば必然的に起こってしまうという思春期特有の問題を学校側にはもう少しわかってほしいです。