人間と言うのは、どれだけ不平等に思えても歳だけは平等です。
同じ年に生まれたのに、自分は30歳であちらは35歳なんてことは有り得ません。
どんなに凄いアスリートも、どんなに美貌を持った人も、皆同じように年齢を重ねていきます。
ある意味では、それこそが人生の〝醍醐味〟であり、だからこそ私たちは歳を取ることへの〝味わい〟を感じることが出来るのです。
しかし、年齢という「数字」は同じでも、人によってその重ね方には大きな違いがあります。
それは決して飲酒や喫煙を含めた生活習慣によるものではなく、もっと内側の「心の在り方」から来ていると思うのです。
何かに向かって夢中で生きている人はいつまで経っても若々しく、まるで少年のようなキラキラとした目をしています。
これは彼らが時を忘れるほど何かに没頭する日々を過ごしているからであり、一人の人間として最も良い歳の取り方をしているとも言えます。
「老化」に抗おうとスキンケアやサプリメントに走る人は少なくありませんが、そんなことをするよりも「心」を若く保つような生き方をした方がよっぽど若々しく人生を生き切ることが出来ると思うのです。
詰まるところ、私は人間と言うのは「感じた分しか歳を取らない」と思っています。
極端な話、そこで三日過ごそうが一週間過ごそうが、自分が1時間分にしか感じていないのであれば1時間分しか歳を取りません。
よくテレビや漫画に集中していると時間があっという間に過ぎてしまうことがありますが、あれなどまさにこの〝典型〟であり、私の理論によれば、あの間は私たちは歳を取っていないことになります。
そして、ここに「楽しい時間は一瞬で過ぎ去ってしまう」という〝事実〟を応用することで、人生を「楽しい時間」でいっぱいにすれば、ずっと若く活き活きと生きれることになるのです。
私は何かに夢中で生きることの素晴らしさはここにあると考えており、いつまでも若くいたいと願うのであれば尚更のこと、そこには人生を「楽しい時間」でいっぱいにする努力が必要不可欠であると考えています。