飛べ飛べトンビ | 東四ヶ一の庄

東四ヶ一の庄

実家を離れて40数年。もう帰ることはないだろうと
思っていたこのまちに戻ってきました。
「東四ヶ一の庄」とは、私の愛読書『ホビットの冒険』
『指輪物語』の主人公の家があるところです。

まだ梅雨入りしていない静岡県。今日も良い天気。

 

裏庭の次は前庭を、と混み合った木をある程度剪定してから買い物に行った。
狩野川の土手を下流に向かって歩いて行くと、トンビが近くを飛んで行った。

先端の初列風切羽がよくわかる。

トンビの初列風切羽は6本というのを読んだ記憶がある。このトンビは5本。黒手袋の両手を広げているかのよう。けれど、5本目の次に1本分程度の隙間があるように見える。

これは3月に撮った別の(たぶん)トンビの写真。このトンビの初列風切羽は6本ある。

 

今日のトンビは、何かの理由で左右の一本ずつを失ったのか、それとも個体差なのだろうか。

 

「とんび」という童謡がある。

     ♪とべとべ とんび

で始まる歌だ。そして「とべとべ とんび」と聞くと、思い出す漫画がある。

長谷川法世 作 『とべとべ とんび』 1977年から、週刊少年サンデーに連載していた。

なぜか、私は連載しているときにリアルタイムで読んでいた記憶がある。

 

長谷川法世さんといえば、代表作は『博多っ子純情』。映画にもなり、この漫画が好きだった私は映画館へ観に行った。主演の光石研さんはこれがデビュー作だったと思う。

そして、記憶を辿ると、小学生のころ姉が買っていた虫プロダクションの漫画雑誌「COM」の漫画投稿コーナーで、長谷川法世さんが新人賞?かなにかをとったときの漫画も覚えているのだ。ほんわかした西部劇のような物語で、絵柄はもっと丸っこく、手塚治虫の絵によく似ていた。

 

このコーナーでは、のちに少女雑誌「マーガレット」でたくさんの連載をしていた忠津陽子さん(『美人はいかが?』はテレビドラマにもなった)や、『土佐の一本釣り』の青柳祐介さんなどの名前もあったと思う。(脳が新鮮だったころ覚えたことは忘れない)(ゆえに、間違って覚えるとその思い込みのまま年をとることになる)

 

まだ整理していない本(多数の漫画を含む)のことを思って(ちょっとの間)途方に暮れつつ買い物をすませ、買い物のそもそもの目的だったコーヒーを忘れたことに気づいて(ちょっとの間)愕然としながら歩いていたら、キノコを見つけた。

側溝に橋のように渡した木の上のあざやかなオレンジ色。この道を通るたび、気づいてはいた。染料にされたというヒイロタケではないかと思う。つついてみると固い。(触れるのも危険な毒キノコもあるので、みだりにつつかない方がいい)

 

同じ場所で2月に撮った写真。

確実に成長している。