石を敷く | 東四ヶ一の庄

東四ヶ一の庄

実家を離れて40数年。もう帰ることはないだろうと
思っていたこのまちに戻ってきました。
「東四ヶ一の庄」とは、私の愛読書『ホビットの冒険』
『指輪物語』の主人公の家があるところです。

石といってもフラットブロックだけれど。

 

今週は雨が降らないらしいので、バサモルを作ってフラットブロックを並べてみることにした。

フラットブロックは30㎝×30㎝ 厚さ3㎝ 一枚の重さは6㎏。

 

今は、たいていのことはネットで調べることができる。自宅の庭に板石を敷いた女性の作業動画と、ホームセンターコメリのpdfファイル「レンガの敷き方」がとても参考になった。「バサモル(「バサバサしたモルタル」ということらしい。なんとなく好きな表現)」というモノも、このふたつで知った。路盤材も、これを見ていなければ普通の砂利でいいと思っていた。

 

午前中、約3時間作業した成果がこれ。バサモルの材料であるセメントと砂が足りないことがわかったので、今日はここまでしかできない。

 

ブロックの間に木の板を挟んで、目地の幅が同じになるように敷く。並べてみると、まっすぐに掘ったつもりの地面がかなり斜めだったことに気づいた。

 

混ぜたバサモルを路盤材の上に載せるのには、何年か前に買った雪かきスコップを使った。この地で雪かきをすることはまずないだろう。

 

2月まで住んでいた茨城県北部でも、ここ数年スコップを使わなくてはならないほどの雪は降っていない。10年ほど前までは、職場の駐車場を職員総出で雪かきをしたこともあった。融雪剤が足りなくて、給湯室からお湯をやかんに入れてきて雪の上に撒いたりもしたけれど、広い駐車場にはとても間に合わず、上司が「焼け石に水だなあ」と言った。わかるんだけど、状況を考えるとこの表現は合っているのかどうか。

 

「作業はここまで」と思ったところで、正午を告げる音楽が防災無線から流れてきた。

 

ここでは、正午に「市の歌」のメロディが地域一帯に流れるのだ。

実は、今でもこの歌の一番の二行目までなら歌える。たぶん覚えたのは小学生のころだったと思う。

 

     ♪清く聳える 富士の峰

     ♪緑色濃い 駿河湾

 

このあと、♪東海の さいわい多き 我が郷に と続くのだけれど、私の脳内は、つい

     ♪東海の 小島の磯の 白砂に と歌ってしまう。

 

夕方5時には、夕方の曲(よく知らないメロディ)が流れる。夏休みなど子どもたちの長期休みには、6時にも別のメロディが流れる。「もう家に帰りなさいよ」ということだろうか。わりと面倒見のいい街かもしれない。

 

これだけの作業で、腰と右膝が痛い(なぜかいつも痛くなるのは右)。残りの人生「今日が一番若い」とはよく聞く言葉だけれど、こんなときは今まで生きてきて今日が最高齢だな、とも思うのだ。やれるときにやってしまわないとね。